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Different Seasons
ジャンル: マスマーケット Dewey Decimal Number: 813.54 ISBN: 0451197127 レーベル: Signet メーカー: Signet ページ数: 512 発売日: 1998-11 出版社: Signet スタジオ: Signet この商品を買った人はこんな商品も買っています
レビュー カスタマーレビュー キングはやっぱり巧い。 今更ですが、かの傑作「ショーシャンクの空に」の原作はやっぱ読んどかなきゃなーと思い手に取りました。 キングのストーリーテラーの巧みさは周知の事実ですが、それは単に"読ませる作家"というだけではなく、物語に応じて、その物語が求める最適な声で話す事ができるという事なんだと改めてその才能に頷かされました。 独自の文体を持つ事ばかりに気をとられてる最近の作家と違って、キングはあらゆる物語の引き出しを持っていてそれに応じた言葉を幾通りにも使い分ける。だからこそこの本でも「刑務所のリタヘイワース」で泣いた後に「ゴールデンボーイ」でゾクリとさせられる。巧いなぁーと思います。軽い気持ちで手にとったのに、ちゃんと物語に巻き込んでもらえました。 とはいえ、私のお気に入りはやっぱり映画びいきもあってリタヘイワース。映画は映像で魅せ、本は言葉で魅せる。 「―忘れちゃいけないよ、レッド。希望はいいものだ、多分何よりもいいものだ、そして、いいものはけっして死なない。」 本書を読んでこの台詞に泣けない人はいないはずです。 短いけど長編を読んだ感じ(刑務所のリタ・ヘイワース) 映画のショーシャンクの空にを観た後で原作が 読みたくなり探したんですが、本の題名が ゴールデンボーイなので見つけ難かったです。 で、実際手に取って見ると読みたかった刑務所 のリタ・ヘイワースは1/3位の厚さ、これは ゴールデンボーイのオマケなのかと少しがっかり しながら読み始めたんですが、いやぁ大満足! 面白かったです。 作品としては短いんですが、刑務所という外部 からの雑音が少ない環境の物語なせいか、語り 口調の絶妙な書き方のせいか読み終わった後に 長編を読み終わったような錯覚を覚えました。 ちなみにゴールデンボーイはまだ読んでなかっ たりします、手に取るとつい刑務所のリタ・ ヘイワースを読んでしまって、読み終えると お腹いっぱいでご馳走様という状態ですので。 キングの(私の考える)最高傑作のひとつ キング作品には、多くの超常現象が出てきます。 幽霊だったり、吸血鬼だったり、生きている車だったり、超能力者だったり...その他いろいろありますが、キング作品には超常現象は必要なのですが、それだけでは決して出せないリアリティを生み出す事に成功しています。 それは、登場人物の(些細な脇役にいたるまで)感情や心の動き、またその動機がリアルだからだと思います。 そして、キング作品の大きなテーマである「恐怖」は超常現象だから「恐怖」を感じるのではなく、超常現象に出会ってしまった「生きている人間の暗い心」がカタストロフィを、「恐怖」を、生むのだと思います。 1番恐ろしいのは、きっと、あなたや私の様な生きている人間(の悪意)です。 そして、キング作品の中でも私が最も恐ろしいのがトッドです。 名作「刑務所のリタ・ヘイワース」も良い話ですが、キングの真骨頂はやはり表題作の「ゴールデン・ボーイ」にあると私は思います。 Wonderful Novellas!! 4作の収録作品中3つが映画化されたというすぐれた小説集です。それを証明するかのように、多くの名作を世に出し続けているKingもこれだけの作品集をその後書けていないようです。 最初の作品「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」は無実の罪で捕まった銀行員が様々な苦難の後に途轍もないことをやってのけると言う筋の作品です。本当に読後感の良い小説です。 それに続く「Apt Pupil」は優秀な少年が段々と壊れていく過程を描いたじめじめした小説です。とは言ってもKingの筆致に思わずのめりこんでしまいます。 3つ目の「The Body」は一人の作家が少年時代を回想すると言う方法で描かれた作品で、描写が生々しいと言う特徴があります。 実を言うと一番のお気に入りは最後の作品「The Breathing Method」であります。「Dolores Claiborne」に代表されるKingの母性愛に基づいた小説群の一つで、一方で古典的なホラーと呼べるものでしょう。この作品は短いこともあって映画になっていないようですが、是非とも映像化してほしいですね。 と言うことで4作品とも落としたくない。Kingの最高の贈り物と言うことなのではないでしょうか。 自由とは 作品の内容はほかの方のレビューを読めば解ると思うので刑務所のリタヘイワース(ショーンシャークの空)からある場面を取り上げたい. ある物静かな囚人は長年図書館の司書を務めていたが、やがて刑期を終えて釈放された 自由の身に仮の宿として斡旋されたのは、古いアパートの薄暗い一室 それでも、独房に比べればずっと明るく手広い だが、彼はそこで首を吊って死んだ 傍らの紙に「我此処に在り」とだけ残して 自由は彼に何を与えたのだろうか やはり何も与えなかったのか それとも、逆に何かを奪っていったというのか ・・・色々考えさせられる小説だった. |